1.9月の株式市場
9月の株式市場はイランとの交渉進展がない状態で原油先物相場場が上昇、更に米長期金利の上昇もあり、不安定な動きが続きました。主要な動きは以下の通りでした。
9月1日:米軍がイラン革命防衛隊の拠点を空爆し、米原油相場が大幅高となり、インフレ懸念による金利の上昇が進み、419ドル安(0.78%減少)。
9月2日:主力株の一角に短期的な戻りを見込んだ買いが入り、295ドル高(0.55%増加)。
9月3日:FRBのウォラー理事の講演を受けて早期利上げ観測が後退、買いが優勢で、624ドル高(1.17%増加)。
9月4日:朝発表の8月の雇用統計が前月比162,000人と市場予想を大幅に上回り、FRBの早期梨状げ観測が広がり、272ドル高(0.50増加%)。
9月8日:中東情勢の悪化を受けて米石油先物相場が上昇し、株式相場の重荷となり、628ドル安(1.17%減少)。
9月9日:米国とイランとの戦闘激化を受けて原油先物価格が上昇、米長期金利の上昇もあり、相場の重荷となり、405ドル安(0.76%減少)。
9月10日:中東の緊張が一段と高まったことで原油先物相場が上昇し、株式市場の重荷となり、317ドル安(0.60%減少)。
9月11日:原油価格の上昇が一服したことや前日までの安値から自律反発を見込んだ買いも入りやすく、509ドル高(0.97%増加)。
9月14日:AIの開発ペースが鈍化するとの懸念から半導体関連等インフラ銘柄の売りの優勢に加え、中東のエネルギー供給を巡る警戒感から米原油先物相場が上昇、152ドル安(0.26%減少)。
9月15日:米原油先物相場の上昇や米長期金利の上昇で、株式相場の重荷となり、328ドル安(0.62%減少)。
9月16日:FRBは16日まで開いたFOMC会合で、政策金利を0.25%引き上げることを決定、市場では追加利上げの可能性も意識され、売りが優勢で、631ドル安(1.21%減少)。
9月17日:米原油先物相場が下落したことや米長期金利の上昇が一服したことで、株式の買いにつながり、316ドル高(0.61%増加)。
9月18日:米債券市場で米長期金利が5%近辺に上昇、株式相場の重荷となり、95ドル安(0.18%減少)。
9月21日:米原油先物相場が下落したことで、米国の物価が一段と上昇するとの懸念が薄れ、米長期金利が低下、株買いを押し上げ、366ドル高(0.70%増加)。
9月22日:米港とイランとの外交交渉の行方を確認したい雰囲気が強いことや前日に上昇が目立った大型ハイテク株の一角や金融株に持ち高調整の売りが出て、185ドル安(0.35%減少)。
9月23日:米長期金利が大幅に上昇し、投資家心理が悪化して、352ドル安(0.67%減少)。
9月24日:米長期金利の高止まりを受けて、主力株に売りがて、162ドル安(0.31%減少)。
9月25日:米国とイランとの交渉が進むとの期待から米国先物が下落し、株式の買いが優勢になり、479ドル高(0.93%増加)。
9月28日:イラン情勢を巡る先行きの不透明感から米原油先物が上昇し、米長期金利の上昇もあり、株式相場を押し下げて、347ドル安(0.66%減少)。
9月29日:米長期金利の上昇が止まらず、金融株や消費関連株の下げが目立ち、132ドル安(0.25%減少)。
9月30日:原油高や金利高を受けて、景気敏感株や‘消費関連株の銘柄を中心に売りが出て、444ドル安(0.86%減少)。
2.米国の雇用状況
米労働省が9月4日に発表した8月の雇用統計によると、非農業部門の就業者数は前月比162,000人の増加で、市場予想の50,000人から70,000人の増加を大きく上回りました。6月の雇用者数の確定値は31,000人で、11,000人の増加、7月の改定値は21,000人で、44,000人の増加でした。8月の失業率は4.1%で、前月と同じ水準でした。労働参加率は61.6%で、前月と同じ水準でした。8月の時間当たりの賃金上昇率は前月比で10セント増加しました。部門別では飲食業が59,000人の増加、地方政府部門が42,000人の増加、製造業部門が16,000人の増加、ヘルスケア業が13,000人の増加であったものの、情報部門が23,000人の減少となりました。
3.米国のCPIは8月に3.4%上昇
米労働省が11日発表した8月の消費者物価指数は前年同月比3.4%上昇し,ほぼ市場予想通りでした。エネルギーと食品を除くコア指数は2.4%上昇し、7月の2.5%からわずかに鈍化しました。しかし、季節要因を鳴らした前月比上昇率は0.3%となり、7月から0.1%上昇しました。これを受けて、利上げを追い込む動きがさらに広がりました。ウォーシュ議長も8月28日のジャクソンホール会議で、利上げや金融引き締めに含みを持たせていました。
こうした中で、トランプ大統領は露骨に低金利を求めてきており、9月15-16日に開催するFOMC会議で、FRBがどのような結論を出すのか、注目されています。
4.9月のFOMC会合
FOMC会合は9月15-16日に開催され、会合後の声明要旨で以下のことが伝えられました。
FOMCは12対0の賛成多数で、以下の声明の公表を承認した。
FOMCは連邦準備制度の2つの責務を支持するため、フェデラルファンド金利の誘導目標レンジを0.25ポイント引き上げ、3.75-4%にすることを決定した。FOMCは銀行システムにおける十分な準備預金の維持という方針を継続する。
経済活動は順調に拡大している。地政学的動向などにより不確実性は依然として高いが、国内消費は底堅く数位している。生産性の伸びと設備投資は力強く、雇用の増加は労働力人口の増加に追いついており、失業率もほとんど変化していない。
インフレ率はFOMCの目標とする2%に対して依然として高い水準にある。本日の政策措置はFOMCが掲げる2%目標に素早く戻すための支援だ。
今回の金利引き上げに加えて、FRBが更なる利上げに動くとの観測が高まり、ダダ631ドル安(1.21%減少)。
(2026年10月1日:村方 清)




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